eina’s diary

推理小説の感想などざっくばらんと書いています。

青崎 有吾地雷グリコ


読みました

あらすじ

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

雑感

既存ゲームに工夫を凝らした戦略的ゲームの対戦短編5篇ということでライアーゲームが好きなら好きそう。

全体感としては、同著者については別シリーズの裏染天馬の癖強イメージがあったのですが、こちらは心理描写、発言共にずいぶん読みやすかったです。

ですが、肝心のゲームの部分はメモを取りながら読みましたけど理解が追い付かずおいていかれがちでした…

 

5種のゲームはゲーム別に感想書いていきます。

①地雷グリコ

※前提として、じゃんけんの勝率はあくまで確率通り!

2人のプレイヤーで実施する46マスの変則グリコ

グリコは3マス、パイナップルとチョコレートは6マス進む(自分の地域はパーで勝てばパインナツプルの7マス進めたのでその点から新鮮でした。)

変則要素としては0マス目と相手プレイヤーと被らない位置に”10”マス戻るの地雷を置ける。

つまり基本的には3の倍数マスに身を置くわけだが、地雷を踏むとそこから外れるというわけですね。

自分的には、18、21、42マス目に地雷置いておけばいいかくらいに思ってました。

実際のゲーム展開は小説向けのラストで、楽しめました。

 

②坊主衰弱

ゲームの内容は…ちょっと手間になってきたので省略

どうやって勝つのか、読者に考えさせるためとはいえ。100VS0での高らかな勝利宣言は、かなりリスクありますね。実際はそのせいで負けそうです。

ゲームよりも、かるたカフェの聞きなれなさに惹かれました。都会には乱立しているのでしょうか。

このゲーム以降はルールの穴をついたり場外での戦術が多くなっていきます。

③自由律じゃんけん

審判の対応力に脱帽

実際にやってみても楽しいかも。第〇回戦以降、勝ち負けの相性が反転する…とかってありですかね。

5種の中で一番推理するのが面白いゲームだったと思います。

 

④だるまさんがかぞえた

刺客が速攻負けた。

 

⑤フォールームポーカー

真兎と絵空との確執の内容が明らかになる回

実際にカードを並べてみてもう一回読んでみます。

 

定期的に新作が出るとうれしい作品でした。

人が死ぬ作品ではないので血なまぐさいこともなく、ネタバレの前にあーだこーだ活発に議論したいです。

 

メモ


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