eina’s diary

推理小説の感想などざっくばらんと書いています。

小川哲さんの言葉

pen最新号にて直木賞受賞作家の小川哲さんが人とのかかわりについてエッセイを書いていて、印象に残ったことをメモしておこうと思います。

 

小説家ということでアウトプットである小説の読者の反応を積極的に確認する作家さん、確認しない作家がいる。小川さんは前者のようで、反応の中にはポジティブなものもあれば当然ネガティブなものもある。

そういった中で自分の作品だけでなく、作品群、コンテンツ全体をどう認識しているかというと次の通り。

もし仮に人類全員に気に入られるようとして書かれた小説があったとしたら、そんな小説は嫌いだ。僕が好きな小説は、僕のもっていた思い込みや価値観をゆるがしてくれる―つまり、ある意味で僕を”傷つけてくれる”ような作品だ。

その先は引用の考えの延長線として、苦手な人との付き合い方や距離感に言及している。

 

自分が好きな小説というのは、ジャンルとしては推理小説が多いように受け止めており作家買いをすることもありトリックというより書く文章に好みの重心が寄っている。

例えば連城三紀彦さんは人と人とのやり取りの描写に人の体温というか湿っぽさを感じられて特に好きで、河野裕さんは澄み切っている人間の感情の描写能力が優れているので好きな作家にあげられる。

ただ文章力に好み全振りかというと違っていて、粗削り感では真木武志さんの「ヴィーナスの命題」や土橋真二郎さんの「扉の外」は深い謎に引き込まれる感じがとても好きです。

好きな作品も、嫌いな作品も言葉にしていきたいですね

 

 

 

東川 篤哉 館島 (創元推理文庫) 

読みます。

 

 

あらすじ

天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう! 瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致で描いた意欲作。驚愕のトリックが炸裂する本格ミステリ

 

館島 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ひ 4-1) https://amzn.asia/d/7ovqyd2


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今村 昌弘魔眼の匣の殺人

読みました

 

 

あらすじ

その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

 

 

 

ネタバレ含む雑感

冒頭の会話から今作は叙述トリックで落ちるかと邪推してましたが完全に的外れでした。本筋とは関係ないですが、海外ミステリやいわゆる古典といった作品もそのうち読んでいきたいので、自分にも葉村くんのようなコーチがついてくれれば…

さて話の展開としては、前作のM機関が以前利用していたといった研究所があり、そこにいる予言者に会いに足を運び事件に巻き込まれるといったもの。

がっつりオカルト、動機もオカルトに引っ張られまくるので前作以上に好き嫌いがわかれそうな作品。

落ちを読んでみると続々と現れるミッシングリンクに惑わされず、犯行動機を考え抜かないと推理は相当難しい印象なので、とっても読み込めて楽しめます。

一方で予言という超常現象以上に自然現象などの事故にも巻き込まれまくるので、そこに人為的な意思入れはないという前提は大きいですね。自分はそういうのが気になっちゃうので(笑)

 

 

魔眼の匣の殺人 https://amzn.asia/d/9IwsLMx


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ピーター・エルボウ 他2名 自分の「声」で書く技術――自己検閲をはずし、響く言葉を仲間と見つける

本屋で見かけて興味がわいたので読んでいます。

ロジカルシンキングとはある意味対極にあるようなないような。

 

 

自分の「声」で書く技術――自己検閲をはずし、響く言葉を仲間と見つける https://amzn.asia/d/ij0g7eE


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東川 篤哉君に読ませたいミステリがあるんだ (実業之日本社文庫)

途中まで読みました。

途中ではありますが、諸事情で館島に浮気しようと思います。

 

君に読ませたいミステリがあるんだ (実業之日本社文庫) https://amzn.asia/d/2S8e7pW


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【100日実践?週目】バーバラ・ミント 他1名新版 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則

42日目ですか

最近は考える技術・書く技術というより、

リンクを張り付けた本を読んでいます。

というのも、以前にもブログで少し書きましたが考える技術・書く技術は翻訳に若干の課題があるのか納得感が薄い箇所がある。

元から日本語で書かれているようなものなら理解深まるかなぁということで浮気しています。

3冊目はロジカルシンキングを補強する考え方で、ロジカルシンキングでは独立するように分けた要素も影響を及ぼしあうことありますよね。

例えば、利益の構成要素として売上と費用に2分したとします。

けれども、広告をたくさん打つことで認知度が高まり販売量が増える効果が期待できます。

ですので、費用に属する広告宣伝費は売上にも影響を及ぼすので完全に独立したような分け方でしか捉えられないと抜け漏れが発生しますよ。ってことです。

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社説を用いた実践は、時間が取れず継続できていません。

ですが数日やってみての感想としては、当然ですが継続するやめには短めの社説でやるのがいいと思いました。

長いと一つのセンテンスで内容を分けてピラミッド化するの大変ですから。