eina’s diary

推理小説の感想などざっくばらんと書いています。

今村 昌弘魔眼の匣の殺人

読みました

 

 

あらすじ

その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

 

 

 

ネタバレ含む雑感

冒頭の会話から今作は叙述トリックで落ちるかと邪推してましたが完全に的外れでした。本筋とは関係ないですが、海外ミステリやいわゆる古典といった作品もそのうち読んでいきたいので、自分にも葉村くんのようなコーチがついてくれれば…

さて話の展開としては、前作のM機関が以前利用していたといった研究所があり、そこにいる予言者に会いに足を運び事件に巻き込まれるといったもの。

がっつりオカルト、動機もオカルトに引っ張られまくるので前作以上に好き嫌いがわかれそうな作品。

落ちを読んでみると続々と現れるミッシングリンクに惑わされず、犯行動機を考え抜かないと推理は相当難しい印象なので、とっても読み込めて楽しめます。

一方で予言という超常現象以上に自然現象などの事故にも巻き込まれまくるので、そこに人為的な意思入れはないという前提は大きいですね。自分はそういうのが気になっちゃうので(笑)

 

 

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