eina’s diary

推理小説の感想などざっくばらんと書いています。

貫井 徳郎 後悔と真実の色 (幻冬舎文庫)

読みました。

結構楽しみにしていたのに拍子抜け

 

ネタバレ含む雑感

 

面白くなる工夫はたしかにありましたが、人物にスポットを当てすぎてるため冗長

謎は謎として機能していました。どうして犯人は右手人差し指を持ち去るのか、どうしてIPアドレスが変わったのかetc 

推理パートが少ないというか、推理に直結する伏線がほとんどない印象。

一人だけやけに怪しいやつがいるんですけど、犯人と決めることはできないと思いますね。ストーキングレベルが高いこととかの示唆はなかったし、主人公は普通にストーキングされて写真取られてるし(泣)

犯人となる決め手もエピローグ的に添えられているだけで不思議な感じでした。第1現場には別の足跡あったんだから、そりゃそうかって感じ。欲を出せばそこにも何か腹落ちさせるものが欲しかった。

 

最後に、主人公のキャラ設定ががどうしても慟哭と重なる。意図的にそのように描く背景があるのかもわからないですが、(ストーリー、繋がってる?)って感じでした。

多分推理小説というよりは、ひとりのサラリーマンの重ねてきた時間経過やライフワークバランスや葛藤を描いた作品という受け止めがいいのだと思います。

でも同作者の別作品を漁ってみようと思います、、、そのうち

 

 

おわり

 

 

後悔と真実の色 (幻冬舎文庫) https://amzn.asia/d/6GKzruI

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メモ


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